御詠歌と僕

 僕は生まれてから今まで、お寺さんとのご縁を実感している。
生まれ育った実家が寺で、インドに居た8年間もその殆どをヒンドゥー教寺院のお世話になった。
 信州のとんでもない奥深い山の中で過ごした10年間もなんだかんだとお寺さんのお世話になった。
 こころをつなぐ歌

そこでお世話になった興禅寺(老師は現在 長野県茅野市の頼岳寺の住職をされている)で連れ合いの美郷がご詠歌を習い始めた。僕達が甲府市に移ると、ほとんど時を同じくして興禅寺の老師が頼岳寺の住職に抜擢され、美郷は一時中断していたご詠歌を頼岳寺で習い始めた。

 お寺で行われる各種法要のさい、お坊さんたちが登場する前に歌われるのがご詠歌である。5~10人程の絡子(らくす)をつけた人たちが、鈴と鉦という鳴り物を鳴らしながら、ゆっくりとした調子で歌うのである。
 詠賛歌の歌詞の内容は、仏に帰依し「すべての物事に感謝し、生かされている事に感謝する」、といった内容である。

 ある時、美郷の歌うご詠歌にシタールの伴奏をつけてみると簡単な旋律が際立って聴こえる。これにギターとコーラスを加えるとどうなるだろう? 早速 長男の快を加え演奏してみるとなかなか良い。
 そして2014年家族band ANJALI BANDのアルバム「あんじゃりのうた」の6曲目に収録したのが「三つの宝もの」というご詠歌である。↓

こころをつなぐ歌

 同時に「三つの宝もの」と他3曲のご詠歌のミニアルバム「こころをつなぐ歌」をリリースした。
素直な感謝の心を歌うこのアルバムを若い世代の人たちに聴いてほしい。